新築のインテリア計画でおさえておきたいポイント・インテリアコーディネーターがお勧めする4つの事
インテリアコーディネーターがお勧めする 新築のインテリア計画でおさえておきたい4つの事。
後でやっておけばよかったとならないために。
こんにちは、ウノグラムのインテリアコーディネーターのMURATAです。新築のインテリアを計画するときには、どんなマイホームにしようか色々と妄想して夢が広がりますね。
でも、間取りや内装、設備など決めなくてはいけないことも多く、途中で疲れてしまって全てハウスメーカー任せになってしまった、というお声もちらほらと聞きます。
でも実は、理想のインテリア空間にするために新築計画のときにこそ押さえておきたい、いくつかのポイントがあります。
実店舗でお客様のインテリアコーディネートをお任せされる際にご提案させて頂く、後でやっておけばよかったとならないための、押さえておきたいインテリア計画のポイントをお伝えします。
①照明計画の決め方-シャンデリアなどの主照明とダウンライトについて ➁メイン照明をつける部分の天井補強のすすめ ③ブラケットランプの配線 ▶ 2. カーテン用の下地と余白を作る ▶ 3. トイレやバスルームなどのタオルバーやトイレットペーパーホルダーは最初から気に入ったものにしておく ▶ 4. 壁面下地を入れておく |
1.照明計画 |
家のプランニングで、割と早くに決めないといけないのがこの照明計画です。どのような雰囲気のコーディネートにするか、どのような用途でお部屋を使うかにもよって、選ぶ照明器具や設備照明は変わってきます。
照明計画は家を建てたあとに変更しようとすると難しく、クロスを剥がしたりなどの大掛かりな工事をしなければならなくなります。
そうならないために、3つのポイントをチェックしてみてください。
①シャンデリアなどの主照明とダウンライトについて
ダウンライトだけで室内を照らす、すっきりとモダンな照明計画も最近では多いですが、やはりメインの照明器具はインテリアの雰囲気をおしゃれに演出するのに欠かせないアイテムです。
洋服のコーディネートでいうと、帽子やヘアースタイルといったところでしょうか。テーマとしたコーディネートを更に洗練されたものにしてくれる名脇役のエレメントとなります。
実店舗でも、
「すっきりが好きでリビングをダウンライトだけにしていたけどデザイン性のあるシャンデリアが付けたくなった」
というお客様の声は少なくないです。
あとから配線計画に変更を加えるには、大がかりな工事が必要になります。そこで配線だけは計画しておいて、つけたくなった時につけれる状態にしておくのも手です。
ダウンライトと別に埋め込みローゼットを主照明の任意の位置に付けておけば、いざというときに照明器具をプラスすることができます。
また反対に、主照明だけで室内を照らすように計画してしまうと、その器具でお部屋の隅々までの照度を確保しなければならず、照度を満たすために実用的な器具しか選べないなど、好きな照明器具が付けられないなどの問題も出てきます。
メインの主照明だけで室内を隅々まで照らすというのはもうひと昔前の話。今は、上から横から下からと色んな方向からの明かりをミックスしてお部屋の雰囲気を作る多灯照明が主流です。
ご新築にはメイン照明とダウンライトの両方を計画されることをお勧めします。
小さな子供さんがいらっしゃる家庭や勉強などの時間には、全てのランプを点灯し室内を明るくしたり、リラックスタイムには灯数を抑えて落ち着いたムードを楽しむといった、気分や用途によって使い分けもできるので便利です。
➁メイン照明をつける部分の天井の補強
インテリアにこだわるなら、リビング・ダイニングの照明器具にはこだわりたいもの。
最近、実店舗でも人気が高いのがクリスタルを使用したシャンデリア器具。エレガントなコーディネートはもちろん、男前インテリアのダンディーな室内に、外しのコーディネートとして合わせたり、すっきりモダンなインテリアのワンアクセントとして合わせたりと幅広い層のお客様から支持を集めています。
本格的な器具になると重量もそこそことなり、取付も簡易取り付けではなく直結工事での取付となります。
本格的な海外インテリアを目指すのなら、リビング・ダイニングの天井に補強を入れられるのをお勧めします。補強があることで、選べる器具の幅もグッと広がり、照明選びが楽しみになること間違いなしです。
③ブラケットランプの配線
壁面に取り付けるランプをブラケットランプといいます。ブラケットランプを付けると、こなれた雰囲気となり海外ライクなインテリアの雰囲気をお楽しみいただけます。
ブラケットを計画する際には、家具の配置と大きく関係してきますので、どのような配置で家具を置くか、ブラケットランプが家具などを邪魔しないかなどあらかじめ考慮する必要があります。
また、ブラケットランプの取付位置も重要です。
用途や天井高などによってもおすすめの高さは変わってきますが、ブラケットを付けたことで家具が置けなかったなどということがないよう気を付けましょう。
2.カーテン用の下地と余白を作る |
室内で大きな面積を取るのがカーテン。
どんなカーテンを付けるかによって室内の雰囲気は変わります。カーテンスタイルには様々なものがあり、洋服を選ぶように色々な雰囲気を演出できます。
そこで、新築時にあたまに入れておいていただきたいのがカーテン用の下地と壁面の余白です。
最近では、天井付近にカーテンボックスを取付け、天井からカーテンを吊るコーディネートも人気ですが、カーテンを高い位置からつけることで天井を高く見せお部屋が広く見える効果が期待できます。
カーテン用の下地が入っていればたいていの装飾レールやシェードスタイルは自由に取り付けることができます。
壁面にはレールやローマンシェード等のメカが取付できるだけの余白の部分が必要になります。(窓の内側にメカを取付ける内付けシェードスタイルには必要なし)
実店舗でよくあるのが、
・おしゃれなカーテンレールを付けたいのに、窓と天井の間に余白(隙間)がなくてレールが付けられない。また、壁面に下地がなくてつけられない。
・上げ下げのシェードをつけたいのに、窓が内開きのためけられない。また、窓上にも余白がなく窓枠上に付けられない。
などの事例です。
後から後悔しないために、窓辺のインテリアコーディネートも計画時には下地や余白も考えてみてください。
3.トイレやバスルームなどのタオルバーやトイレットペーパーホルダーは最初から気に入ったものにしておく |
トイレやバスルームなどのタオルバーやトイレットペーパーホルダーなども、途中で変更しようと思うと難しいアイテムです。
現状付いているホルダーを取ったときに出る、クロスの剥がれや汚れなどが新しい器具では隠し切れず目立ってしまうことがよくあります。
将来的に自分好みのものを付けたいなと思われる方は、新築時のタイミングをお勧めします。
4.壁面下地を入れておく |
海外ドラマや雑誌などでよく見かけるおしゃれな壁面のインテリアコーディネート。
段違いに吊棚を設置したり、デザイン性のあるウォールファニチャーを吊ったり、大型のミラーや額絵を飾ったり、海外では大きくガランとあいている壁面を楽しくハイセンスにコーディネートしています。
こなれた生活感とインテリア性があり垢抜けて感じますね。
同じようにウォールデコレーションを自由に楽しみたい壁面には、
あらかじめ下地を入れておくことをお勧めします。
重量のあるものを飾っても大丈夫なように下地を入れておけば、吊り棚の上に本を並べたり、超大型のウォールデコレーションやミラーなどを飾ったり、海外ライクにダイナミックなインテリアを楽しむことも出来ます。
洋服やバッグなどをかけるフックも壁面に下地があれば重量あるものを掛けても安心です。
以上、いかがだったでしょうか?
お家を建てられるときに、インテリアを垢抜けさせるために必ず押さえておきたいインテリア計画のポイントをまとめてみました。
やっておけばよかったとならないためにぜひ参考にしてみてください。